よくニュースで話題に上がる「ユニコーン企業」とは何か?

さて、ニュースやWEBメディアなどでよく話題に上がることがある「ユニコーン企業」という言葉。

幻や幻想などのイメージが多い神秘的な動物ですが、なぜ世間ではユニコーンというワードを使った企業を取り上げているのか?投資対象として有望なベンチャー企業を指す言葉でもあることから、様々な条件をクリアしている企業に使われている言葉でもある。

その条件は非常に厳しいものであり、国内でも数社しか存在しないと言われています。投資家目線では非常に魅力的な企業となっているのは間違いありません。

創業(起業)から10年以内の企業であること

まずは創業から10年以内の企業であることが条件の1つとして入っています。
こう聞くとベンチャー企業やスタートアップが中心なのかな?とも思えます。

評価額10億ドル以上なければいけない

ここから一気に条件が上がるのですが、評価額いわゆる企業価値が1000億円以上なければいけないと言われています。
創業から10年以内にこの企業価値を見出すことができる企業はごく僅かなのが分かります。特にITの中でもソフトウェアなどの企業が可能性として高いと言えるかもしれません。

上場はしていない

上場していない企業ではないということも条件の1つにあり、上場する前のストックオプションなども投資家からすると非常に魅力的になっている。

テクノロジー企業であること

この条件でかなり枠が狭くなる。テクノロジー企業ということでIT系の企業しか対象とされない為、非常に狭き門となっていることがわかる。

世界や日本ではどのくらいのユニコーン企業がいるのか?

2021年現在、世界では528社のユニコーン企業が存在していると言われています。こういった時間でもユニコーン企業に近づいていることでしょう。

ちなみにユニコーン企業が最も多い国は米国(アメリカ)となっており、全体の40%以上を占めており、続いて中国が半数の20%、最後に英国(イギリス)が10%ほどの割合いで締めています。

この3ヶ国で70%を締めており、日本は全くランクインすることが無いといっていいほどにユニコーン企業が少ないといったぼが現状です。

日本では何社ユニコーン企業が存在するのか?

国内では以下の僅か7社しかユニコーン企業が存在しません。

・株式会社Preffered Networks(3,571億円)
・株式会社クリーンプラネット(1,298億円)
・スマートニュース株式会社(1,242億円)
・株式会社TBM(1,237億円)
・Spiber株式会社(1,143億円)
・リキッドグループ株式会社(1,132億円)
・株式会社TRIPLE-1(1,058億円)

以前までは「メルカリ」がユニコーン企業の筆頭となっていて注目されていましたが、現在はメルカリも上場を果たしているので、上記のが注目のユニコーン企業となっています。

なぜ日本はユニコーン企業が少ないのか?

ユニコーン企業が少ない理由には「投資」への考え方や思考、慣れが少ない、まだ浸透していないからだと言えるでしょう。

特にこの理由を裏付けるものとして、VC(ベンチャーキャピタル)と呼ばれている

なんと年間の投資額ですが、全体として見たときにアメリカが145,000億円(14兆5,000億円)という投資額に対して、日本はたったの2,833億円となっているのです。

この差は歴然としており、アメリカに対して日本は全体で見ても2%ほどしか投資がされていないのです。

今後はどうなっていくのか?

今後は日本のVCも更に力を上げていくことは間違いないと思いますが、コロナ禍ということもあり、投資側が少し弱まっている現状からすると、ユニコーン企業は直ぐに生まれるとは断言できません。

未だアメリカがトップを走り続けるのは間違いありませんが、中国もグングンと伸びてきているので、投資目線として非常に注目したいのはこの2ヶ国でしょう!

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