平均視聴率7.3%! 『水曜どうでしょう』新シリーズ全11話の放送終了

HTB北海道テレビのローカルバラエティー番組『水曜どうでしょう』の6年ぶりの新作が、3月11日深夜に全11話の放送を終えた。平均視聴率は驚異の7.3%! その人気は健在だった。

新シリーズの内容は?

1996年の放送開始から23年、レギュラー放送終了から17年、前作「初めてのアフリカ」シリーズから6年ぶりの新作となった今回。

制作陣自ら「迷走中」と語るも、ミスターこと鈴井貴之と大泉洋、さらにディレクター2人(藤村忠寿、嬉野雅道)が生み出す唯一無二のノリは健在だった。思わず爆笑してしまうシーンや、フフッと笑ってしまうかけあいが満載で、今作も見どころ満点。ファンも大満足の仕上がりとなっていた。

『水曜どうでしょう』の概要について

『水曜どうでしょう』は、HTB北海道テレビが制作しているローカルバラエティ深夜番組だ。数多くのファンを抱え、「どうでしょう」「水どう」「どうリタ(リターンズ)」「どうクラ(Classic)」などと呼ばれている。

初回レギュラー放送は2002年9月に終了したが、カルト的人気を誇った同番組は再放送である『どうでしょうリターンズ』『水曜どうでしょうClassic』など続編が後を絶たない。2007年には全国47都道府県すべてで放送を達成するなど、いちローカル番組がここまでの人気を博したのは他に類を見ない。

そうした経緯もあり、数年に1回のペースで『水曜どうでしょう』新作が随時撮影・作成されており、北海道での本放送開始を皮切りに順次放送されている。

『水曜どうでしょう』ってどんな番組?

レギュラー出演者は「ミスター」こと鈴井貴之と俳優の大泉洋、ロケ同行ディレクターは藤村忠寿ディレクターと嬉野雅道ディレクターの2名だ。基本的にこの4人が無謀な旅をし、その模様を放送する。

かなりの低予算で制作されている番組だが、それを逆手にとって移動には「深夜バス」を利用するなど、よもや俳優にやらせるような旅ではないことが視聴者の笑いを誘う。その道中に繰り広げられるタレントとスタッフのケンカ、罵り合い、座席や料理をめぐる醜い争い、愚痴などをそのまま放送するなど、ちょっとしたドキュメンタリーチックな仕上がりとなっている。

また鈴井や大泉の説教や、インチキ(やらせ)を計画・実行しようとする様子もそのまま「ネタ」として放送している。

同作の特徴は、鈴井や大泉といった俳優ばかりにフォーカスされるのではなく、同行するディレクターの2人(藤村・嬉野)がガッツリ会話に南下するという点にある。特に大泉と藤村が見せるプロレス的なやりとりは、高い人気を誇っている。いつもいがみあっているように見えるが、仲の良い中学生の喧嘩のようで微笑ましい。

シリーズを重ねるごとに小泉と藤村の会話がメインになってくるのも、行き当たりばったりな旅番組然としていてリアリティーがある。

主な出演者について

先述のように、レギュラー出演者の鈴井貴之と大泉洋、ロケ同行ディレクターの藤村忠寿ディレクターと嬉野雅道ディレクターの4名を、通称「どうでしょう班」「TEAM どうでしょう」「どうでしょう軍団」などと呼ぶ。

本編中では特にディレクターの2人を「ディレクター陣(D陣)」と呼ぶのが印象的である。

鈴井貴之

【本名】鈴井貴之
【生年月日】1962年5月6日(57歳)
【出生地】北海道赤平市
【身長】178 cm
【血液型】O型
【職業】俳優・タレント・映画監督・放送作家
【事務所】CREATIVE OFFICE CUE

番組の企画・構成も兼務している。『水曜どうでしょう』の前身番組である『モザイクな夜V3』でも同様に企画・構成・出演などを行なっており、その手腕が評価され同番組でも起用されるに至った。

大泉洋

【本名】大泉洋
【生年月日】1973年4月3日(46歳)
【出生地】北海道江別市
【身長】178 cm
【血液型】B型
【職業】俳優・タレント・声優
【事務所】CREATIVE OFFICE CUE

演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバーで俳優。鈴井が会長を務める芸能事務所「CREATIVE OFFICE CUE」に所属している。

先述した『モザイクな夜V3』にアルバイトで出演していた大泉は、そのあまりの緊張感のなさや「ディレクターの指示待ちでない態度」が逆に面白いということから、藤村ディレクターに見出され起用が決まった。当時まだ大学生である。

藤村忠寿

【本名】藤村忠寿
【生年月日】1965年5月29日(54歳)
【出生地】愛知県名古屋市
【職業】テレビディレクター
【現在雇用者】北海道テレビ
【制作番組】『水曜どうでしょう』『モザイクな夜V3』

ロケ中は積極的に会話に参加し、特に大泉との不毛なやりとりは番組の風物詩となっている。ロケ以外では編集やナレーションなど担当している。

嬉野雅道

【本名】嬉野雅道
【生年月日】1959年7月7日(60歳)
【出身地】佐賀県佐賀市
【職業】テレビディレクター、プロデューサー、カメラマン、脚本家
【現在雇用者】北海道テレビ
【制作番組】『水曜どうでしょう』『モザイクな夜V3』『巷のonちゃん』

どうでしょう班の4人の中では最年長であり、まとめ役である。趣味のスチル写真を活かし、カメラマンを自ら買って出た。

まとめ

早くも新作の発表を待たれる『水曜どうでしょう』。その人気はまだまだ衰えることを知らない。

今回の放送を見逃してしまったという人は、HTB 北海道onデマンドで第1話から第11話の各話(各300円税込)、および全話パック(2541円税込)を有料配信中です。

また放送をちゃんと見たという人でも、これを機にサービスに登録して見返してみるのも面白いかもしれません。

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